ツタヤの終わり。この世の終わり。

さすがにそれはない。
 
人生で最も利用したツタヤ西院店が閉店した。
閉店のお知らせDMを見るその瞬間まで、日本全国どれだけレンタルビデオ屋が閉店していようが、ここが閉店するなど疑ったことすらなかった。
ビデオなどとっくの昔から置いていないツタヤやゲオ等を未だに「レンタルビデオ屋」と呼んでいるのは本当にビデオがズラッと並んでいる頃を覚えていて、それ以外どう呼称していいかわからないからです。
 
気になったものをとりあえずチェックしたい自分にとってレンタルは主に金銭面でとてもありがたい手段です。
いったいここで何枚CDとDVDをレンタルしてきたのだろうか。
 
気の向くままに借り続けている中で、数多くの良いなと思う作品に触れてきました。
どういう状況で手に取ったかまで記憶に残っているものもいくつかあります。
特にスフィアのアルバム「A.T.M.O.S.P.H.E.R.E」を初めて手に取った瞬間は棚の位置から鮮明に覚えていて、せっかく寒い日に来たしとりあえず借りてみるか・・・程度の軽い、むしろそこまで乗り気ですらなかった。これが趣味嗜好に大きな影響を与えるなんて不思議なもんですね。
 
せっかくなので最終営業日に少し店内をうろついてきました。
当時アニソン声優コーナーだった場所はレンタルコミックスに変わっていました。
通っていると配置換えも楽しみの1つになっていたんだなと思います。
 
いくら他が配置換えをしても不動の場所。いわゆる「暖簾の向こう側」が丸ごと消滅していて驚いた。
あの場所に初めて足を踏み入れるドキドキを味わう人もいなくなるんだろう。
 
初めて手に取った時は鮮やかなパッケージだったけいおんシリーズのDVDも最後は色褪せてほぼ真っ白になっていました。これがこの日、最も印象的でした。
 
一通り回って楽しんだ後、蛍の光を聞きながら店をあとにしました。
 
初めて自分のTSUTAYAカードを作った時の高揚感は忘れません。